海外ゲーマーが思うRPGジャンルの差異

日本製RPGへの愛と憎しみ。「ターン制バトルは勘弁して」と海外記者

最近海外ゲーマーのJRPGに対して批判的な記事をよく見掛けるのですが、私はこの筆者の「JRPGもリアルタイム制にしたらどうか」の意見に対して、真っ向から全力で否定したいと思います。単に著者はアクション要素が強いARPGが好きなのであって、JRPGのジャンルを根本的に否定しているように見えます。JRPG特有の"ターン制"と呼ばれるゲーム的制約要素を楽しめずに、「決してJRPGが嫌いなのではなく、とことん愛しているがゆえの発言」とは如何なものでしょうか。FF9のアクティブタイムバトルの事を言ってるのかと思えば違うようですし・・・。

この筆者が考えている欧米RPGを、ベセスダ・ソフトワークスのOblivion、Fallout3、Lionhead StudiosのFableシリーズだと仮定します。個人的な意見を述べれば、これらのRPGのジャンル分けは不確かなもので、本来ならばキャラクターの成長要素の強いクエスト受注型のアクションゲームに分類されなければならないものだと思っています。別の言い方をすれば、アクション要素の強いARPGです。現在のRPGというジャンルの定義は曖昧なものですが、ARPGはRPGという単語は入っているものの、RPGとは違うベクトルを進んでいるジャンルです。RPGはキャラクターの成長要素だけではなく、ターン制・コマンド選択式・バトルフィールド展開型など、日本独自のスタンダードを築き、ユーザーに定着していきました。(それがJRPGと区別される由縁なのかもしれませんが。)海外のゲームで言えば「On the Rain-Slick Precipice of Darkness」が最近出た中で一番JRPGらしいと言えるでしょうか。
しかし筆者が考えているRPGの定義で考えれば、TooHumanもRPGにジャンル分けされてしまうし、下手をすればCAPCOMのデビルメイクライシリーズもRPGに分類されても可笑しい話ではありません。この定義の違いが、FF12の戦闘システムが日本では不評で、海外では好評の要因だと私は思っています。つまり、RPGとARPGのジャンルを詳細に区別しない限り、日本と海外のゲーマーは一生分かち合う事ができない問題だと考えています。

ターン制に固執しているからこそ日本でのRPGというジャンルが成立しているのではないのでしょうか。ターン制に固執しないARPGも充分に楽しめますが、今後ARPGにリアリティを追及していけば、RPGというジャンルは次第に消滅し、ACTと呼ばれる別のジャンルに吸収されていくのではないかと危惧しています。ターン制バトルがなく、ストーリーやキャラクタ描写を存分に楽しめるJRPG」とか、筆者が望んでいる最終的なゲームを製作するとして、それこそゲームとして一番向かってはいけないムービーゲーじゃないですかと言いたくなります。JRPG特有のラスボス戦で「ついにラストまで来たのかぁ・・・」と感じさせられる音楽をじっくりと聴くためにターンを止めて、長い冒険に終止符がうたれる余韻に浸りたいものです。

著者にはJRPGの楽しみ方を再確認してほしいと共に、JRPGが好きなのではなく、"ARPG"や"ACT"に分類されるジャンルが好きなだけなのだと理解してもらいたいです。
日本と海外ゲーマーでRPGジャンルを分かち合える日が来るのを祈りながら、12/17日に発売されるRPGの大作、FFXIIIに期待しています。

The following two tabs change content below.

Napnak(ナップナック)

ミステリーADV、ハクスラ、ローグライク大好き人間。 現在はグラブル、エピックセブン、AFKアリーナをメインにプレイ中。過去にRO / アラド戦記 / FF11 / FF14 / パンヤ / PoE / LoV3 をガッツリ遊んでたのでそこらへんの思い出も語れます。